InQross導入事例インタビュー第2弾「保育・子育て支援活動における学生の行動分析」を公開しました

InQrossカイゼン事例インタビュー②保育・子育て支援活動における学生の行動分析

株式会社ムセンコネクトのInQrossサポートチームです。

InQross LITEを実際にご活用いただいている共立女子大学 家政学部児童学科の小原敏郎教授にインタビューを行い、InQross導入の経緯や活用方法、ご感想などを伺いました。カイゼン方法の一例として参考にしてください。

目次

【Before】現場でのお困りごとや改善したかったことを教えてください

弊校では学生を対象に保育・子育て支援活動を行っています。活動後に振り返りを行いますが、保育の現場においては経験則に基づく評価や改善が主流であるため、ICTを活用して客観的なデータに基づく評価や改善を実施したいと考えていました。

具体的には、保育・子育て支援活動に参加する学生の動線データ・滞在データ・歩数データ・運動量データなどによる分析です。

その改善にInQrossが役立ちそうだと思った理由を教えてください

やりたいことを(共立女子大学の機器や備品に関して連携・協力している)東和エンジニアリング社に相談したところ、『InQrossカイゼンメーカー』をご紹介いただきました。

他メーカーのビーコンを使ったシステムは数百万円程度と高額だったのに対してInQrossは価格が安く、設置方法も手軽だと感じました。

また、「動線」「ゾーンの滞在時間」「運動量」が取得できるということで、自身がやりたいことにInQrossが合致していると感じられたため、InQrossの導入を決めました。

InQrossをどのように使ったのか教えてください

実際のプレイルーム

まず活動を行う大学のプレイルームにロケタグを設置しました。そして保育・子育て支援活動に参加する学生にヒトタグを持ってもらい、学生の動きを測定しました。

プレイルームでのInQrossカイゼンメーカーの配置
各プレイコーナーごとにロケタグを設置

データ取得期間(時間)を教えてください

活動を行う90分間です。活動は月1〜2回、年間で10回程度実施しています。

InQrossの分析ツールは何を使用しましたか?分析した結果、何がわかりましたか?

ゾーン移動回数ヒートマップ(動線)を分析した結果、学生の行動パターンを4類型に可視化することができました。

①中央を起点に複数コーナーに移動する
②周辺を起点に複数コーナーを移動する
③周辺のコーナー間で移動する
④特定のコーナーにとどまる

プレイルームにおける学生の動線の特徴
出典:小原敏郎・清家弘子(2023)保育・子育て支援活動に参加する学生の動線データの分析 : 学生へのインタビューによる動線データを用いたリフレクションの可能性の探究,保育者養成教育研究(8), 13-23

また、アクティビティチャートを使って「歩数」「運動量」も参考データとして振り返りに活用しました。

【After】InQrossでの「見える化」を踏まえてどのような改善を実施したのか教えてください

学生自身に行動パターンや歩数、運動量を見せて、自身やチームの関わりを認識することや改善につなげられるようになりました。数値の良し悪しを判断したり評価に活用するのではなく、あくまでも客観的な参考データとして振り返りに使ってもらっています。

保育の領域では振り返りにビデオ(映像)を活用することがあるのですが、映像だと情報量が多くてさまざまなことがわかる反面、情報量が多いだけに振り返るのも大変です。InQrossの動線はシンプルなデータなので振り返りしやすく、むしろシンプルだからこそ分かりやすいと考えています。

当初のお困りごとは改善できましたか?

はい、親子との関わりの場において客観的なデータを基に学生が振り返ることができるようになりました。

また、2023年度に発表した「保育・子育て支援活動に参加する学生の動線データの分析:学生へのインタビューによる動線データを用いたリフレクションの可能性の探究」という論文制作に役立てることができました。

InQrossはお困りごとの改善に役立ちましたか?100点満点で評価してください

80点です。プレイルームの間取りや構造にもよると思いますが、誤検知がありました。なかなか測位しなかったり、調整が必要なこともありました。

最後にInQrossをご利用いただく上で困ったことがあれば教えてください

設置や設定で困ったこと

繰り返しになりますが、誤検知や測位しないことがあり、調整が必要なこともありました。

運用で困ったこと

ゾーン移動回数ヒートマップ、アクティビティチャートの出力データは全ての学生のデータが1つのファイルに出力されるため、Google AppSheet等を活用して個別に自分のデータが見れるようにしました。

その他

学生から「ゾーン間移動回数ヒートマップの回数表示の表示色がわかりづらかった」という意見がありました。一番多い回数が赤、そこから回数が減るごとに色がグラデーションで変わっていくので、同じ「赤」でも回数が変わるのがわかりづらかったようです。表示色が固定になっているとわかりやすと思います。

InQrossの標準ツールに特に不満はありませんが、Google AppSheetを活用したUIツールを自作していますので、強いていうならもっとGoogleのツールと連携できるとよいと思います。

共立女子大学の小原教授、インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。
InQrossご利用時のお困りごとやご要望は今後の商品開発に役立てさせていただきます。

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